マケドニア王家の神殿　フィリペイオン

DAY ３

滞在3日目、今日は朝一でオリンピアン町のはずれにあるオリンピア遺跡を見学し、午後はバスでアテネに向かいます。途中ペロポネス半島の付け根、コリントスで運河に立ち寄ります。

オリンピア　―　コリントス運河　―　アテネ　３３２Km

オリンピアの町
街は街道沿い南北に広がっており入り口付近には鉄道の終着駅があります。　遺跡の入口は町の南はずれにありホテルからバスで５分の所に駐車場がありました。

オリンピア遺跡
古代オリンピック競技は紀元前７７６年に始められたとされていますが、当時はペロポネス半島の近隣の都市が参加して行われていたようです。ここに紀元前６世紀ごろになると各都市が参加するようになり恒久的な施設が建設されました。現存するヘラの神殿は紀元前５９０年ごろに建てられたと推測されています。紀元前５世紀には最盛期を迎えゼウスの神殿も建設されています。
まず復元CGで当時の建物を再現してみましょう

オリンピア遺跡CG復元映像（8:46)　（出典：You Tube)

バスを降りクラディオス川を渡ると遺跡の入口があります。ここを入ると左右に遺跡が広がっています。左側には市庁舎跡（プリュタネイオン）その隣にはフィリペイオンとよばれっる円形堂がありここにはマケドニア王家の像が祭られていました。

オリンピア遺跡（周藤芳幸著：図説ギリシャ　河出書房新社より）	遺跡模型

ヘラの神殿
円形堂を左に折れるとヘラの神殿跡があります。ここにはゼウス神とヘラの女神像がまた右側にはヘルメスの像が飾られていました。この前で現代オリンピックの採火式が行われ開催地に運ばれます。２０２０年の東京オリンピックもここで採火された聖火が日本に届きます。

ヘラの神殿跡

ゼウスの神殿
ヘラの神殿の南側に大きな神殿跡が広がっています。これがゼウスの神殿跡で紀元前４５６年に建てられたました。高さ３ｍの基盤の上に長さ６４ｍ幅２７ｍル高さ１０．４ｍの巨大なドーリス式神殿で、ここには台座を含めた高さが１２．４ｍの黄金象牙で作られたゼウス像が祭られていました。付近には多くの奉納像がありましたが現存するニケ像はオリンピア博物館に展示されています。

ゼウス神殿跡

スタディオン
ヘラの神殿から東に歩いていくとアーチ形の入場門がありその先に競技場（スタディオン）が広がっています。現存するのは紀元前４世紀中ごろに作られたものでコースの長さは１９２．２ｍ、スタートライン付近には大理石のスタートラインがあります。

スタディオン門

スタディオン	スタートライン

西側の遺構
アルティス聖域から中央の通りに戻り南側に歩いていくと、右側に紀元前５世紀にフェイディアスが有名なゼウス像を作成したと推測されているフェイディアスの仕事場があります。その隣には大きな遺構がありここが選手の宿泊施設でした。

フェイディアスの仕事場	宿泊施設

ギュムナシオン
さらに北に進むと体育館（ギュムナシオン）の遺構があります。長さ約２２０ｍ幅約１００ｍの運動場の周りを４層の列柱が囲んでおり内部には練習施設もありました。

ギュムナシオン

オリンピア考古学博物館
遺跡の見学の後、考古学博物館に立ち寄りました。

ゼウス神殿付近にあったニケの像	ヘラの神殿で発見されたヘルメスの像

ゼウス神殿西側破風

ゼウス神殿東側破風

鷹の羽をもつ上半身とライオンの下半身を持つ伝説上の生物　グリフォン	羽のある女性のブロンズ像

グリフォン

昼食をとったレストラン

コリントス運河
昼食後オリンピアからアテネへ。昨日来た道をパトラまで戻り、そこから高速に乗りコリントス運河に向かいます。
コリントス運河はイオニア海とエーゲ海を結ぶ高さ８０ｍ、幅２３ｍ、長さ６４２３ｍの運河で今でもこの運河を船が利用しています。
訪れた時ちょうど貨物船がこの運河を通過中でした。
ここでペロポネス半島を後にしアテネに向かいました。

コリントス運河

アテネ
夕刻アテネに到着。ハドリアアヌス門付近のレストランで夕食後ホテルに入りました。ホテルからはライティングされたアクロポリスが眺められました。

ハドリアヌス門	夕食をとったレストラン

ホテルよりアクロポリスを望む

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