彩陶三足土器  テベシアルク出土  (BC 3500)  高さ30.5cm

栃木県佐野・藤岡インターから北へ20分ほど走ると田沼意次の出身地である田沼町に三好記念館という小さな美術館があります。
2003年春、ここでは「古陶磁の世界」と題して古代エジプトから中国の石器時代の陶磁器の展示がありました。
今回はこの中からの逸品をご紹介しましょう。

次の2点は西アジアの出土品で黒頭赤器は実にいい形をしており冷たい水が入った状態で表面にしずくが付着する様子が想像できます。
黒頭赤器 
西アジア(エジプト)
BC 4000  高さ17.6cm
彩陶三牛頭装飾リュトン 
西アジア(アゼルバイジャン) 
BC2-AD2 高さ 25.5cm

次に展示されているのは中国新石器時代晩期に黄河の上流で製作されたといわれる彩陶でこの時代の文化を仰韶文化と呼ばれています。
赤と黒を使い陶器に様々な模様が描かれています。

中国新石器時代(BC4500-BC2500)  高さ26cm

次の2点は中国漢時代の緑釉陶器でこの時代は緑色が多く使われました。
緑釉獣環壷
中国漢時代(BC206-AD220)  高さ34.4cm
緑釉大壷
中国漢時代(BC206-AD220)  高さ46.7cm

隋の時代に入ると磁器が製造されるようになり唐の時代に白磁と青磁が焼かれるようになりました。次に展示されているのは白磁の瓶で
これと同じ形をしたものを中国西安にある陝西歴史博物館と台北の故旧博物院でも見たことがあります。

青白釉雙龍柄磁瓶
中国唐時代(618-907)
高さ42.5cm

展示品は少ないですが、こんなところにこんな逸品があるのかとびっくりさせられました。
ちなみに入場料は100円でこちら方面に出かけられるときはぜひお勧めのスポットです。

  

 

 
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