回帰1周年
九龍側からの香港島の夜景 |
7月1日、香港も中国に回帰して1年になりました。 今日は朝から回帰1年式典が行われテレビで中継されています。 式典の中で小室が出演、3曲小室の歌が歌われ、式典の最後に 江沢民と小室やグローブが握手をするパーフォーマンスを見ると 香港人の日本に対する期待度が大きいことが推察されます。 何しろ観光収入の中で日本人が香港に落としてきた金はかなりのウエイトを 占めていると考えられ、日本人の観光客が昨年から65%も落ち込んでいるので ばん回に大変な努力をしています。
香港もアジアの不況を受け経済もマイナス成長になりました。 回帰を祝う町の中のネオンやデコレーションも、1年前と比べものにならないほど 質素です。 日系のデパートも松坂屋が撤退、大丸も今年いっぱいで閉店となり 残っているのはそごう、三越、東急、西武だけになりました。 地元のデパートも人員削減で多くの従業員の解雇をしたり、大手のパン屋が 倒産したりで、雇用の不安が香港人の消費を押さえているようです。 デパートや小売店では毎日がバーゲンセール、それでも売り上げは今一つのようです。
とは言え、一方では円安の影響で日本便の飛行機は香港人でいっぱいです。 先週日本から帰ってきた便にはほとんどが香港人で、デズニーランドや 高島屋の袋をいっぱい抱えて空港に降りてくるのを見ました。 こちらの人も日本人と同様買い物が大好きなようです。
香港で"一国両制"が一応スムーズにスタートをしたようにみえます。 議会の選挙も行われ一応新しいシステムは機能し始めているようです。 英国統治時代に付けられた地名もそのまま残り(例えばKing's Road etc.) 国歌と国旗、警官の制服、ポストの色(赤から緑に変更)を除いて、 表面上は、回帰前と変わったところは見られません。
明日は、新しい空港の開港式典が行われ、江沢民は新しい空港から北京に 帰ります。 一般の使用は月曜日からで、ちょうどその日のJALの最初の便で Phoenixに出張の予定ですが荷物がちゃんと飛行機に積まれるかが心配です。 何しろこちらは何でも有りの国で、50%OKならすべてOKの国ですから、、