MIlano

ヴェローナからバスで最後の訪問地ミラノへ着きました。ミラノは、ローマに続くイタリア第二の都市で、多くのイタリアブランドの老舗が軒を連ねています。また、ダヴィンチが、サンタマリアデレグラッエ教会には食堂の壁画として描いた「最後の晩餐」が有名があり、これがダヴィンチコードでは謎解きの鍵になる絵として登場します。今回の旅も、この絵を見ることが目的のひとつで、ミラノに近づくにつれ其の期待が膨らみます。 この絵の鑑賞は完全予約制で、時間が15分、25人くらいの少人数で鑑賞します。食堂の入り口にはエアーシャワーが設置されており、これがはやる心を沈静化する効果もあります。食堂内に入ると右側正面の壁面いっぱいにこの名画が描かれており、修復されたとはいえ淡く暗い照明に浮かび上がってきます。
ダヴィンチコードでは、キリストのとなりに描かれているヨハネが、実はキリストの妻のマグダラのマリアであると解釈しています。よくよく見るとこの人物は女性に見えて来るから不思議ですね。
Milanoのもうひとつの象徴にドゥオモがあります。14世紀後半から建設が開始され、19世紀初めにナポレオンにより完成したといいますから、其の建設の長さに驚かされます。堂内のステンドグラスの美しさにも圧倒されますが、エレベーターに乗り屋上に上がると、塔の先に彫刻された像の先にミラノの町が一望でき、まるで自分が天上から現世を見ているような錯覚を得ます。
旅の最後にこのような風景を切り取り、自分の心の中に刻み付けることが出来たのはこの旅の収穫でした。
ドゥオモ屋上





















ドゥオモ屋上 ドゥオモ
ダヴィンチの描いた最後の晩餐があるサンタ・マリア・デッレ・グラッエ教会 最後の晩餐
モダンなトラム リベット打ちがしたある旧型トラム

アルプスを越え帰途に

今回の旅を通してイタリアを改めて見直す機会を得ました。今までのイタリア人観は(イタリアの友人には大変失礼ですが、友人のことではなく全体的に見て)、陽気で屈託なく、約束事は守らず感情的で、マザコン男性と働き者のマンマにより生計をたて、商売に関しては非常にせこい感じを持っていました。
ところが今回、イタリアを初めて旅をして実感したことは、イタリアは文化の発信地であり、ドイツ人は蛮族で、フランス人はイタリア文化に憧れ、努力してそれを輸入し、独自のものに変えていった。 そう考えるとイタリア人に漢民族を、ドイツ人にモンゴル民族を、日本人にフランス人ををオーバーラップさせてしまう、幾分飛躍した考え方も出てきました。 今後はこの観点からイタリアを見直してみようと考えています。

帰路は天候に恵まれ、往路に見れなかったアルプスがくっきりと見ることが出来ました。其の風景を思い出しながら今回の旅行記を終わりたいと思います。



  

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